気づけばそこは、戦場だった
むせかえるほどの血の臭いと
多くの死神たちの抜け殻
今もなおそれは増え続けている
目の前には巨大な敵
その先にあるのは生か、死か
果たして――――
「ひ…つが…や」
ふと、自分を呼ぶ声がした
声がしたほうに視線をやれば、そこには一人の死神の姿
「ひ…つ……や、そ……に、……る?」
だがもう相手には見えていない
それはつまり、命の灯火が消えかかっているということ
残り少ない命の叫びを聞き逃すまいと、日番谷はさらに近くに寄った
そして
「ね……ひ……がや、ひと…つ、や……そ…くして」
約束?
「あん…た…きっ…と、り……な、しに……み…になる」
何だ、またいつものそれか。結局最期までそれなんだな。
「で…も」
でも?
「そのため…には…………を…………い」
何? 何だって?
「……………には…………て。……………に…は……………………」
おい……っ!
日番谷はあわてて声をかけた
だが言葉はもう聞こえない
自分に伝えたかったのは何なのか
それは永久に分からないまま――――
――――暗転。
とりあえず序章。いきなりオリジナル度満載…(汗)。