SCENE14. もうこうなったらぜんいんだしましょう
「おまたせいたしましたわ、皆様方」
「え?ラクスさん?!」
「何でこんなところに?」
「あら?ご存知なかったのですか?私もご一緒させていただくことになったのですけれど」
「えぇ?」
「ちょっと、サイ!聞いてないわよ?!」
「あー、まあそれは色々と事情があったりなかったりで」
「どっちよ!」
「……何か隠してるかと思ったら、こういうことだったのね」
「あ。バレてた?」
「そりゃバレるわよ。でも別にラクスさんが出るくらい、隠さなくても……」
「あー、すいません。ラクスさん。後ろがつかえてるんで、できれば中に」
「ディアッカ?!」
「……ミリィ?何でここにいるんだ?」
「何でって」
「まさか劇に出るってわけじゃ」
「そのまさかだけど」
「なっ……聞いてないぞ、サイ!」
「そりゃそうだろうな。話してないし」
「お、お前なぁ……」
『あの……エルスマン、さん?』
「え。……あ。悪ィ。今どくから」
「失礼します」
「お邪魔しまーす」
「おー、きたかきたか」
「……な、何であのふたり……」
「よかったですねイザーク。中々可愛い子じゃないですか」
「なななななんだとー!お、オレは別にそんなことはだな!」
「へえ。そっくり同じかと思ってたらそうでもないんだ」
「確か二卵性って話だったしね」
「……ちょっと、ディアッカが女の子連れてきたわよ。ミリィ、いいの?」
「そうね。少しムカついたかも」
「って……ええ?!ちょ、ちょっと待ってくれ、ミリィ!オレはただ、会長の命令で……!」
「あら?そういえば、ミリアリアさんとディアッカさんはお付き合いされてるのでしたっけ?」
「え、そうなんですか?」
「それは残念ー、なんて♪」
さて、これからどうなるのでしょうか。
SCENE15. それぞれのほんね?
・オーブ学園生徒会長サイ君の場合
“いやー中々面白い趣向だったなあ。ディアッカの慌てふためく顔が何とも♪”
・同生徒会役員キラ君の場合
“サイってホントにフレイとディアッカで遊んでるよねー”
・同一般生徒フレイさんの場合
“ラクスがいるってことは……まさかあっちがヒロインってことはないわよね?!”
・同一般生徒ミリアリアさんの場合
“……何か始まる前からごたごたよねえ……大丈夫なのかしら?”
・ザフト学園生徒会長ミゲル君の場合
“ラクス・クラインは聞きしに勝る美貌だし、他の2人も……さすがプラントのお嬢様♪”
・同生徒会役員アスラン君の場合
“会長……絶対に顔で選んだんだ……はあ……これ、カガリに見られないようにしよう……”
・同生徒会役員ニコル君の場合
“アスランは何で悩んでるんですかねえ?劇に関係あるんでしょうか?”
・同一般ピープル?イザーク君の場合
“ほ、本物のラクス……後でサインなどは……と、いかんいかん!そんなことではいかーん!”
・同某クラス委員ディアッカ君の場合
“ど、どうすんだ!ミリィが怒ってる!これは誤解だし!命令だし!いやでもけど、あーもう!”
・すーぱあいどるラクスさんの場合
“あらあらあら……”
・謎の女子高生その1さんの場合
“いきなり会えるなんて、なんてラッキー☆しかも彼女さんいないし、アタックしちゃおっかなー”
・謎の女子高生その2さんの場合
“うわあみんなカッコイイ!でもきっと彼女とかいるんだろうなあ……”
……なにやらきになることをかんがえてるひとがいますが、そのあたりはのちのちに。